本日の当直飯
2018年5月某日 火曜日の夕食です。
魚、根菜類、ポテサラ、桃缶、
ヘルシーでバランスよく、ありがたいですね。
感謝していただきます。
資産防衛のために必要なこと
第1章 体力
です。
相互リンクいただいている神フリーター様から
ご質問をいただきました。
「医師からみたふるさと納税の人間ドックについて、意見をしりたいです! 」
ご質問、ありがとうございます。
ふるさと納税の返礼品に人間ドックが結構ありますよね。
もともと関心がなかったのできちんと見ていませんでしたが
改めて検索するとなかなかすごいですね。
高いもので、120万円って・・・
やるのを止めはしませんが・・・
いえ、やめといたほうが良いと思います(言い直し)!
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健康状態を年に1回を受けることはとてもいいことです。
ただですね。
その前に
住民検診(済んでいる自治体から案内が届きますよね)をきちんと受けているかを確認しましょう。
あるいは
勤務されている方でしたら職域検診(職場での健康診断)は
ほぼ必ず強制的に受けていると思いますが、
そのあとが肝心です。
引っかかった結果項目があった場合は
精密検査を受けに行って、その対策がすでに打たれているでしょうか?
これらがきちんとできている方で
さらに気になることがある方は
人間ドックを受ける価値があると思います。
住民検診や職域検診で高脂血症(脂質異常症)があれば、
栄養指導や運動療法指導を受ける
あるいは、必要に応じて服薬する。
住民検診や職域検診で1回でも便潜血陽性になれば
痔があろうとなかろうと
大腸の精密検査を必ず受ける。
こうしたことがきちんとできている前提で初めて
追加の人間ドックで、
自分の弱いところを詳しく受けることに意味が生まれます。
まとめますと、
基本的な住民検診や職域検診で
自分の弱いところあるいは足りないところを
さらに詳しく評価するために人間ドックで追加の検査を受けるのはありですね。
それでもPET-CTを人間ドックで受ける必要はないでしょうね。
PET-CTが検診で有効だというエビデンスは全くありませんから。
まあ、ブログではあまりかけない内容もいろいろとあります。
利権もありますしね・・。
人間ドックを受けるであれば
華美なものは必要ありません。
科学的根拠がある検診項目は、安く受けられる住民検診や職域検診に含まれています。
これらをきちんと受けましょう。
さらに言いますと、
最新の検査が必ずしも良い検査ではありません。
病気を見つける能力が高い検査
イコール
良い検査ではありません。
病気を見つける能力は感度と言います。
感度100%であっても(基本100%の検査はありませんが)
病気ではないのに検査で陽性となってしまう偽陽性が高ければ意味ないです。
病気がない人を病気がないと診断する能力(特異度)も大切なのです。
検診では感度より特異度の方がむしろ大切だったりします。
このあたりの説明は深くなると相当長くなってしまうのですが、
いわゆる高級?とされる人間ドックには
無駄な検査、あるいは不必要に陽性となる検査が含まれることも少なくありません。
あくまで、一医師の個人的見解です。
人間ドックを受けるのであればシンプルなもので十分です。
ただですね。
お金がいっぱいあって
きれいな施設で上等のもてなしの上で
ゆっくりゴージャスに受けたいという方はそれはそれでありだとは思います。
少しずれますが、歯の検診もとても大切です。
歯周病のチェック、歯垢落とし、虫歯の早期発見など。
日本人はアメリカ人に比べるとオーラルケアの関心が低い感じです。
アメリカで口臭が気になる人はほとんど経験ありませんが、
日本だと結構な頻度で気になることがあります。
評判の良い歯科医でアニュアルチェクをしましょう。