とある日の
アメリカ東海岸
アメリカの株価も乱高下しております。
ですが徐々にアフターコロナを織り込み始めているのでしょうか・・
いやいや
まだ早い気もします。
本ブログのご意見番であるMarshal 先生から貴重でありがたいコメントを頂戴いたしました。
「資産防衛」ブログなので、マジメな医療の話はしないようにしていましたが、Marskoin 先生は腹痛の患者を触診なしで診療、診断できますか?触診と並んで重要な「聴診」は、聴診器型マイクロフォンを患者に用意してもらえれば、遠隔でも聴くことができるでしょうが、「診断」において最も重要な「診察」行為がオンラインでできるほど、医療というものは甘くないと思っています。厚労省が最後まで反対していた初診患者に対するオンライン診療は無理がある、という主張が、まるで日本医師会が利権を守るために反対している諸悪の元凶のようにマスコミでは偏向報道されていますが、「診療 (特に診断)」という行為の難しさがよく分かっているマトモな医師ほど、「オンライン診療なんてシロウトの幻想」だと思うのがフツーでしょう。もちろん、ごく一部の医療分野においては導入可能でしょうが、世間一般が漠然と思い描いている、あるいは期待しているような「オンライン診療」など、現在の科学力では不可能でしょう。
卑近な例を挙げると、患者が思い込んでいる「ただの風邪」の診療 (診断) ですら、慎重の上にも慎重を要するものは無いのですから。まぁ、「腹痛」の患者を触診なしで オンライン診療で診断できるという 内科医や外科医がいたら、会ってみたいものです。「診療」「診断」行為は、シロウトが思っているほど簡単なものではないと思います。「医療」は 患者だけでなく、医師だって命がけでしているのですよ。少なくても自分はそうです。ヒポクラテスの時代から
Ars longa, vita brevis
(医術の修得には長い歳月がかかるが、人生は短い)
は変わっていないと思います。
昨日のブログ記事は誤解を招くような内容になってしまったかもしれません。
読んで不快になられた方には、お詫び申し上げます。
オンライン診療を、緩んだ形で認めてしまえば、一部の営利主義的な医療機関が暴走することは目に見えます。
Marshal 先生がおっしゃるように
何でもかんでもオンライン診療すればよいということでは決してありません。
マスコミは物事を単純化しすぎますし、悪者を作ってあおるような偏向報道は慎んでほしいと思います。
診察というのは、患者さんを呼んでからのレスポンスの様子、入室するまでの足取り、座り方、表情などなど、診察をイメージする以外からも多くの情報を得ています。
大したことないと感じた患者さんが、実は大ごとだったというような冷汗を経験されたことがあるドクターがほとんどだと思います。
一方で、お手軽受診、コンビニ受診など医療資源を軽んじている風潮があり、無駄な医療費が使われているのも事実です。
アメリカのじっくり診てくれる医療が良いだとか(アクセスが悪く高額)、中国や新興国のように新しいものを検証が不十分なままどんどん進でいくべきだとかというような単純なことでは決してありません。
慎重な議論を進めていく一方で、新しい技術を洗練化していく努力も必要もあろうかというのが昨日の記事の意図です。
90年代後半に腹腔鏡下手術が誕生し、当時は懐疑的な見方も少なくありませんでした。
触感や視野が不十分な手術を行うべきではないという意見もありました。
それが技術や道具、トレーニングの進歩で今のように安全で確立した手技となりました。
もちろん、医師が患者さんに接している中での医療行為であり、危険があれば直ちに開腹手術に移行するなど十分なバックアップがありましたので、オンライン診療と同列で話すことではありません。
情報や技術の宣伝文句を鵜呑みしてきちんと考えずに導入してしまうことは論外ですが、新しい技術には触れながらアンテナは張っておきたいと考えている次第です。
安易なオンライン診療ではなく、活用できる範囲と、すべきではない範囲を、都度考えていく必要があるのでしょう。
禁煙アプリなどオンライン・スマホでできること、あるいは対面より効率的(継続的)な内容もあるように感じています。
アフターコロナの世界を冷静に見つめ、考えながら、迅速に行動していきたいと考えております。
今後とも何卒宜しくお願い致します。
#アフターコロナ #オンライン診療の是非
お子さんの英語学習の洗濯をどうする!?
とりあえず無料サンプルをもらって検討するのもありです。